ABOUT私たちについて
僕は言葉探しの旅に出た。
自分の言葉を自信持って肯定できる旅に。
自分の言葉と合う世界を探して。
「世界は不確かだ」それを知ることで自分の辞書をつくることができる。
私にとって自転車は、自分を表現する“場所だ”。自転車は不自由であって自由の象徴。世界の不確かさを感じるのに最高のステージ。世界は美しい!人生はその美しさを知るために用意された時間だ!
冒険と自転車、これ以上ない相性だと思う。車のスピードでは速すぎる。歩くスピードでは157もの国を回ることはできない。自転車ならばその両方の良さを感じながら、かつ走り出せば自分だけの世界を作るスピードを持てる。「速度を変える。世界が変わる」。
初めての旅は、8歳のときに3つ上の兄と一緒に走った故郷、長野県の諏訪湖一周16kmだ。道に迷い、兄の不安な顔を見て、僕は大泣きをしていたのを覚えている。両親に黙って出た冒険だったから、余計に不安になって泣きべそになった。東から上った太陽は、気がつくと西の山の向こうに消えていた。それでもなんとか一周することができた。「こんなところにおばちゃんが住んでいる。いつも来ていたデパートってこんなに遠かったんだ。鳥や草花はこんな風に生きているんだね」。普段の車窓から見ている風景は、サドルの上に乗るだけで違って見えた。
あのときたまたま諏訪湖一周ができたから、世界一周もできただけかもしれない。世界一周しなくても、自転車に乗れば、今住んでいるところも大冒険の舞台に変えることができる。それを僕は帰国後に知った。また世界を走って感じたのは、『多くの人は頑張っている人を応援したい』ということ。自転車に乗っているだけで、世界中の人たちが優しくしてくれた。自然と出会いを作ってくれるアイテムが自転車。人見知りの人には最適だと思う。
冒険に出る前よりも、冒険から戻ったときの方が地元の楽しみ方を知った。そして“冒険”と“旅”の違いも知った。“冒険”は極地に向かい、誰もいないところで自分の体温を感じて生きていることを実感する。“旅”は人との出逢いを通して、他人の体温を感じて感謝に生きていることを実感する。人は“熱量”を求めて生きている。そう思うと、僕がしてきたのは“旅”だったんだ。僕が今後“冒険”と呼べる舞台は、“南極”だろう。現代の冒険家に求められるものは、技術ではなく表現力なのかもしれない。まだまだ地球を自転車に乗って遊んでやるぞ!
grav bicycle代表 小口良平
MEMBERグラバイメンバー
小口 良平自転車冒険家
奥田 悠史写真とデザイン
赤羽 孝太建築士
山下 実紗コミュニティデザイナー
INFOMATIONインフォメーション
- 運営会社
- 合同会社トビチカンパニー
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